アクシデントな恋
落ち着いた後


潤は寿麻の事を西城家まで送り届けると
龍が慌てた様子で玄関に駆け出した。



「一体今まで何をしていたんだ、
こんな時間まで…
潤どう言うつもりなんだ!」



寿麻は初めてこんなに取り乱す龍を見た。


潤は龍を見ながら

「別に何もやましい事なんてしてないよ!
そもそも、そんな事言えるかよ龍…」


そこまで言いかけた時
龍は潤の胸ぐらをつかんだ。


「止めて!!
潤くんは何も悪くない!!
私が落ち込んでたから慰めてくれていただけだよ!
それに龍くんに
干渉される義務はない。」


寿麻は潤をかばいながら、龍を睨み付け言った。


「潤くん今日はありがとう又明日」


潤にお礼を言って自分の部屋に入って行った。


潤の帰った後
龍は自分の暗い部屋で
自分が一体どうしてこんなに取り乱したのか
なぜ、寿麻と潤が仲良くしているのが嫌なのか、考えていた。


この2人自分の気持ちに気付いてないんですね…。
< 38 / 168 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop