アクシデントな恋
「無理だ!」

龍は冷たくあしらったが…

「そう言うと思った。
良いわ、直接、私が伝えるから…
そうだ、潤くんにも来てもらおう。」


美里は一体なにを企んでいるのか…


「きっと、あいつは行かない!」


「どうしてそこまで言い切れるの。
別に良いじゃない、
あなたが来るのに、
婚約者の寿麻さんを誘わないのもおかしくない?
潤くんはあなたの従兄弟だし…
寿麻さんとも潤くんとも仲良くなりたいのよ。」


「美里…お前一体なにを企んでる…
寿麻と潤は関係ないだろ、今までのメンツで良いじゃないか。」


「龍、何をそんなに焦っているの?
寿麻さんに私が何かをすると思う?
私の誕生日なんだから!
誰を招待しようが構わないでしょ。」


美里はそう言いながら、
寿麻のいる看護科の棟に向かった。




美里は龍の態度が気に入らなかった。
寿麻を庇うようなあの態度が…。


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