アクシデントな恋
龍は何も言えずにいた。

『好きなわけない…
あんな女…
不器用だし可愛げ無いし…でも…
何でこんなに…
目の前に美里がいるが、以前とは気持ちが違う…
あのプロポーズの後、
俺はかなり落ち込んだ、でも…
いつもアイツが怒らせたり、
笑わせたり…
アイツが居たから…』


龍は寿麻との事を考えていたが…



「やっぱり…
まさか…龍!
あなた、寿麻さんを好きなのね。
信じられない。私は…」



と美里が言いかけた時



頭を左右に振りながら

「あり得ない!
俺がアイツを…
好きな訳…。」



龍は自分に言い聞かせながら…


「アイツが居ないと何かとつまらないダケだ!
特別な感情なんて…
しかし、だからと言って、美里との関係を続ける事は無い。
俺の中で終わったんだ。
今日これを言う為にここに来た。
俺なりのケジメをつけに。」


これって…
好きだよね…。


美里は

「私は終わって無い。
どれだけ龍が私を大切か絶対…
諦めないから。」



龍に投げ掛け
ホテルの中に入って行った。

< 48 / 168 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop