アクシデントな恋
「美里さん大丈夫かな…?
私、見てくる…」


寿麻が立ち上がろうとすると


「やめた方がいいんじゃないかな…
2人にしとこうよ。
美里ちゃんは龍が居れば大丈夫だよ。」


「そ…そうだよね…(^^;
ゴメンなさい…」


寿麻はそう言いながらも
なぜか胸が痛かった。


不安そうな…
今にも泣きそうな顔をしていると


「寿麻ちゃん…そんなに
あの2人が気になるの?

僕…寿麻ちゃんのそんな顔見たくないよ…」


「えっ?どんな顔してた?
ゴメンなさいm(__)m
美里さんが心配で…。」


「ウソ…本当は…
龍が心配なんでしょ?
美里ちゃんと2人でいる
龍の事が…」


「違うよ…本当に、美里さんが心配なんだよ。
なんで、私が龍を心配しなくちゃいけないの?
だって…あの2人は…」


そこまで言いかけたら
なぜか…涙が頬を伝っていた。


「なんで…なんで…泣いてるの?
なんで龍なんだよ!
こんなに…僕は寿麻ちゃんが好きなのに…」


潤は寿麻を抱きしめながら言った。

そんな潤に対し寿麻は


「ゴメン…潤君…私…
好きになったらいけない事わかってた。
龍には美里さんが居る事も…
ずっと嫌いだったはずなのに…
嫌いでいなくちゃキズつく事もわかっていたの
だって…私と婚約する前に…美里さんにプロポーズしていたの…
だから…全部…私が悪いの…ヒック」


寿麻は潤の胸の中で泣きながら
押さえていた感情をぶつけた。
それを聞いて潤は

「えっ…寿麻ちゃん…今なんて…プロポーズしていたって…それを知っていての婚約だって…
一体どう言う事?
いくらお祖父様に決められた婚約だって…」


潤はわからなくなっていた…
何故、寿麻が婚約に同意したのかが…
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