アクシデントな恋
「別に…疲れた訳じゃ無い…もう大丈夫だな。
俺は部屋に戻るからな。
後は寿麻に頼んでおく
あいつも一応は
看護師を目指してる…
看病位できるだろ…」
そう言いながら
繋いでいた手を放そうとすると
今以上にきつく握りしめながら美里は
「イヤ!!側にいて!
龍じゃなくちゃイヤ!!
私の事が心配なんじゃないの?
どうして…どうして…
側にいて…お願いよ龍。」
美里は真っ赤な顔で
今にも泣き出しそう…
「ゴメンm(__)mそんな顔されても…もう、美里の為に何かしてあげられない…
美里だけに優しく側にいる事も出来ない!!」
龍は冷たく言いながら
手を放そうとしたが…
「わたし、龍じゃなくちゃダメなの!
龍が好き!!側にいたい!!
龍が私から離れるなんて…想像できなかった。
龍は何があっても
私の側に居るって信じてたから。
龍がどんどん離れて行ってやっと気付いた!!
どんなに龍の事が大切か…」
美里は今まで見せたことが無い位に取り乱していた。
プライドの固まりの美里が、龍を追って
泣き叫んでいた。
しかし
「もう遅い…俺はあのプロポーズをした日に…
自分の中で納得して
終わったんだ。
あの日、俺は本気だった!
でも…断ったのは美里だ!
それに…俺は…」
龍は何かを言い欠けたが、やめた。