promise
後ろを振り向くと犬の飼い主が腕をつかんでいた

「何か用?」

素っ気なく聞くと

「あ、ごめんなさい。用というか聞きたいことがあるんですけど、いいですか?」

と聞いてきた

答えるのも面倒だが、断るのはもっと面倒くさそうだから俺は首を縦に振り了承した

「どちらの学校へ通ってるんですか?」

突然そんなことを聞かれて面食らったけど、直ぐに

「ああ、白樺学園高等部」

と答えた

「あ、そうなんですか。ちなみに何年生ですか?」

と、さらに質問

「1年だけど、じゃ、急ぐから。」

と、その場を後にしようとした

「あ、ありがとうございました。私、最近引っ越してきたばかりで、また会った時にでもお話させてもらってもいいですか?」

と、引き留められた

まぁ、そうそう会うことなんてないだろうと思い

「いいよ。じゃな」

と、その場を立ち去り再び学校へ向かった
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