「日常返せ」
夢だったらいいよ。
何不自由なく暮らしてました。
彼が隣の席になるまでは。
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また席替えか
めんどくさいからこのままでいいのに…
思うこととは裏腹に始まった席替え。
くじ引きの袋を持った先生が順に回ってくる
「はい、引いて」
にこやかに袋を差し出され
若干めんどくささを残しながら引く。
「34番…」
窓際一番後ろ
私ついてるかも…。
心の中でガッツポーズ決めて冷静に移動開始。
いぇす!
窓際いぇす!
後ろいぇす!
いぇすいぇす!!
「あ、隣は秋山さんか。よろしく」
「え」
誰かに話しかけられ振り向けば
爽やかな男子がいた。
確か、校内でイケメンイケメンって
騒がれてたな…名前なんだっけ
とりあえず
よろしく、と返して会話は終了。
その日、一度も名前を思い出すことはなかった。