言い訳
「ほら乗れよ。遠慮しなくていいからさ」
「いやっ! あたし重いしっ! 一人で走って行くから中村くん先行ってて!」
「女一人置いていけるわけないだろ!」
「それなら大丈夫! あたし陸部だからっ」
「おまっ……陸部関係ねーだろ! いいからさっさと乗れ!」
そんなこと言われてもこれは……、
中村と2ケツはさすがに恥ずかしすぎだって!
――ことの始まりは10分程前、あたしたち体育委員が全ての備品を片付け終わり、後は中村と打ち上げに向かうだけになったとき。あたしたち2人は暗闇の中、中村の自転車を取りに校内にある自転車置場に向かっていた。
「やばいなぁ、もう6時じゃん。これ相当急がなきゃ打ち上げ終わっちまうなぁ」
「あー、確かに。こっから打ち上げ会場まで歩いて30分掛かるもんねぇ」
「そうだな――って石原何で歩き?」
「へ? 何でって……あたし通学歩きだから」
なんのことか解らず首を傾げると、中村はちょっと呆れたような顔をした。
「お前なぁ……昨日のHRの後の打ち合わせ寝てただろ」
「はぁ? 打ち合わせ……?」
何のことかさっぱり分からない。そんなんあったっけ?
「いやっ! あたし重いしっ! 一人で走って行くから中村くん先行ってて!」
「女一人置いていけるわけないだろ!」
「それなら大丈夫! あたし陸部だからっ」
「おまっ……陸部関係ねーだろ! いいからさっさと乗れ!」
そんなこと言われてもこれは……、
中村と2ケツはさすがに恥ずかしすぎだって!
――ことの始まりは10分程前、あたしたち体育委員が全ての備品を片付け終わり、後は中村と打ち上げに向かうだけになったとき。あたしたち2人は暗闇の中、中村の自転車を取りに校内にある自転車置場に向かっていた。
「やばいなぁ、もう6時じゃん。これ相当急がなきゃ打ち上げ終わっちまうなぁ」
「あー、確かに。こっから打ち上げ会場まで歩いて30分掛かるもんねぇ」
「そうだな――って石原何で歩き?」
「へ? 何でって……あたし通学歩きだから」
なんのことか解らず首を傾げると、中村はちょっと呆れたような顔をした。
「お前なぁ……昨日のHRの後の打ち合わせ寝てただろ」
「はぁ? 打ち合わせ……?」
何のことかさっぱり分からない。そんなんあったっけ?