お姫様は桃太郎?!
申-サル-
1
少ししてから、袁次が風呂場から戻ってきた。
お母さん同様で、袁次も顔に笑みを湛えている。
何がなんだか分からないけど、心の底から怒りが込み上げてきた。
私を除け者にして笑う二人に、苛立ちが募る。
「オイ袁次」
「ん?」
「説明しろや」
「ね、姉ちゃんこわっ…」
恐怖に切り替わった袁次の顔を睨み付け、そしてお母さんの事も睨む。
…この場を打開する術はないものか。
この苛々を発散する術はないものか。
頭を抱えて悩む寸前に、マシロが食べた団子の残りを握っていたのを思い出した。
目の前には、恐怖で頬をひきつらせた袁次。
よし、思い付いた。
「この残った毛だらけの団子を袁次の口に突っ込んでやる!!」
「ウゲー!!」
「そうしてほしくなかったら全てを話しなさい!」
袁次の首を腕で挟んで、そして顔に団子を突きつけた。
白い毛だらけの団子。
人間なら誰でも食べないであろう代物だ。
お母さんを見ると、また笑顔で口を開いた。
「いいんじゃない?」
「母さんのオニー!!」
.
お母さん同様で、袁次も顔に笑みを湛えている。
何がなんだか分からないけど、心の底から怒りが込み上げてきた。
私を除け者にして笑う二人に、苛立ちが募る。
「オイ袁次」
「ん?」
「説明しろや」
「ね、姉ちゃんこわっ…」
恐怖に切り替わった袁次の顔を睨み付け、そしてお母さんの事も睨む。
…この場を打開する術はないものか。
この苛々を発散する術はないものか。
頭を抱えて悩む寸前に、マシロが食べた団子の残りを握っていたのを思い出した。
目の前には、恐怖で頬をひきつらせた袁次。
よし、思い付いた。
「この残った毛だらけの団子を袁次の口に突っ込んでやる!!」
「ウゲー!!」
「そうしてほしくなかったら全てを話しなさい!」
袁次の首を腕で挟んで、そして顔に団子を突きつけた。
白い毛だらけの団子。
人間なら誰でも食べないであろう代物だ。
お母さんを見ると、また笑顔で口を開いた。
「いいんじゃない?」
「母さんのオニー!!」
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