お隣さま ~放課後のアイツと恋の距離~
「しようぜって、そんな男前な言い方されても」
ククク、と肩を震わせるアキ。
なんかあたし、さっきから空回りばっかの気がする。
……アキが悪いんだ。
あんな寂しそうな背中、見せるから。
あんな優しい笑顔、見せるから。
そのくせ、心の中だけは全然見えなくて。
だから……。
いつのまにか陽はすっかり落ちきって、黒い川面にゆらゆらと、街灯の灯りが映っていた。
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