お隣さま ~放課後のアイツと恋の距離~
コスモスっていえば、清楚な花の代表格。
少しは見習いたいっつーか
あやかりたいっつーか。
あたしは鉢やら土やらをお母さんに用意してもらい、2階の自分の部屋に上った。
窓の外には小さなスペースがある。
ベランダとは呼べないほど狭いけど、ちょっとしたガーデニングくらいは可能だ。
あたしは説明書を読みながら、見よう見まねでコスモスの種を植え始めた。
窓から出た両腕を、太陽が容赦なく焦がしていく。