お隣さま ~放課後のアイツと恋の距離~
「あの時、あ~アキは誰かを引きずってるんだな~なんて。なんかツラそうだし、実は心配になっちゃたんだよねぇ」
ずかずかと土足で踏み込んでみても、アキはやっぱり何も言わない。
……ダメだ。
ストップ、あたし。
これ以上深く突っ込んだら傷を負う。
そうわかってるのに。
「そりゃあ誰でも、忘れられない人の1人や2人はいるけどさぁ。
やっぱどこかで踏ん切りをつける必要あるんじゃないの?」
言葉が止まらない。
コントロールがきかない。