お隣さま ~放課後のアイツと恋の距離~
あれから、5日。
顔を合わせづらいあたしは、アキが部屋にいる朝と夜はカーテンを閉め切って過ごしてる。
昼間、コスモスの鉢に水をあげるために窓を開けると、むかいの部屋が目に入って。
5日前のことを思い出しては、自己嫌悪に襲われる。
――『アイツのこと、そんな風に言わないでほしい』
あのとき、あたしはアキの扉を無理やりこじ開けようとした。
だから鍵を閉められちゃったんだ。
冷静に考えれば当然のことだ。