お隣さま ~放課後のアイツと恋の距離~
「……痛ってーなぁ!」
小心者のくせにイキがるのが得意なあたしは、ぶつけた顔を上げて相手を睨みつけた。
が、次の瞬間には大後悔。
「ごめん、そんな痛かった?」
うそっ……マジでっ!?
ニーナ先輩!!
「いやっ、あのっ」
「大丈夫?」
「だ、大丈夫です! 痛いです!」
パニックになって変なことを口走るあたし。
先輩はハハッと笑って、もう一度「ごめんね」と言った。