お隣さま ~放課後のアイツと恋の距離~
――なんて悶々としているうちに、文化祭は2日後に迫ってきた。
しかも、ありえない状態で。
「なーんーでっ、こうなるわけ!?」
放課後の教室で、ワナワナと肩を震わせるあたし。
まわりには作りかけの看板やワゴン。
だけど今この教室に残っている生徒は、あたしとかぐやちゃんのふたりだけだ。
「本番は明後日なのに、間に合うわけないじゃん!」
「……そうですよね」
かぐやちゃんも途方に暮れたようにつぶやいた。