お隣さま ~放課後のアイツと恋の距離~
「……あの」
かぐやちゃんが後ろから遠慮がちに声をかけてきた。
あたしはサッと笑顔を作って振り向いた。
「ごめーん、かぐやちゃん。アキ、明日来れないんだってさ」
「え?」
「まったくもう、前日に言うなって感じだよねー、ははっ。ホント自分勝手なヤツだよ。
さ、気を取り直して、続きやろっか」
パンパンと両手を叩いて、作業の再開をうながすあたし。
かぐやちゃんは複雑そうな表情で、あたしの顔をのぞきこむ。