お隣さま ~放課後のアイツと恋の距離~


あわてて飛び起きようとしたあたしを、桃が「寝てれ」と押し返す。


ぼすっ!と乱暴にベッドに沈む、あたしの体。



「で、でもっ――」


「準備なら、かぐやがやってるし、他のヤツらも手伝ってっからよ」


「え?」



他のヤツらって……。


オニ高のみんな、だよね?



「それって……アキ、も?」


「いや、アッキーはいねぇけど」


「……そっか」



だよな。そうだよなぁ。


アキが来てくれるはずないじゃん。


< 326 / 688 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop