お隣さま ~放課後のアイツと恋の距離~
「泉穂ちゃん」
考え込んでいたところに名前を呼ばれて、ハッとした。
「あっ、ニーナ先輩。いらっしゃいませ」
伝票を手に取り、先輩が座った席へと小走りで寄るあたし。
先輩の隣には、大人っぽい美人の女性がいた。
私服だから、おそらく一般のお客さん。
ひょっとして彼女かな?
と思っていると。
「この子、前に話した神奈川のイトコ。昨日からうちに遊びに来てるんだ」
先輩がそう言った。