お隣さま ~放課後のアイツと恋の距離~
11∞お隣サマにお色気作戦!
■11■
“す”と、“き”。
たった2文字なのに。
言う前とはまったく違う世界が、そこにあった。
「……」
いつになくアキが、キョトンと口を半開きで固まっている。
そーいう顔しててもキレイだな。
てか、なんで固まってんのかな。
あたしはぼんやりと、そんなことを考えていた。
自分の発した一言が原因なんだって、自覚するまでに数秒かかった。