お隣さま ~放課後のアイツと恋の距離~
カタカタと窓ガラスが風で揺れた。
アキは何も答えなかった。
「あっ……いや、やっぱ今のナシ! 自分の聞きたいことだけ聞くのは反則だよね。はは。ごめ――」
「俺がさ」
ふいにアキが口を開き、あたしは息を止めた。
「俺が、アイツらを壊したようなモンだったから。
だからもし、アイツがひとりで泣くようなことがあったら、そんときは俺が1秒も躊躇せず受け止めてやるって。
勝手にそう決めてた」