お隣さま ~放課後のアイツと恋の距離~
「コイツは一言で言えばバカだな。
単純だし、犬みたいにはしゃぎ回ってうるせーし……。
そんで、バカみたいに熱いんだよ。
そーゆうとこ、まぁ、ちょっと尊敬できたけど」
それからアキは、ふっと一呼吸おくと、人差し指を右に移動させた。
月島さんとアキの間。
肩より少し長い髪の、童顔で小柄な女の子。
「これが、矢沢莉子」
「……」
「俺の親友の彼女」
――そして、アキの最愛の人。