お隣さま ~放課後のアイツと恋の距離~
またあきれられるかな。
それとも、ウザがられるかな。
そう思った次の瞬間。
アキの指がぴくりと動き、ためらいがちに握り返した。
「……っ」
白い手がわずかに震えている。
必死に隠していた弱さを見せるように。
言いようのない切なさが、あたしの胸を押しつぶした。
……ごめんね、アキ。
こんなにしんどかったんだね。
なのに今日まであたしは、どれほどのプレッシャーを与えていたんだろう。