お隣さま ~放課後のアイツと恋の距離~


「何読んでんだろうと思って、こっそり後ろから見たら、なんか関東の方の店とか調べてんの。それが女向けの店で――」


「――ばっ…バカお前!」



怒鳴られた彼は、あたしがこの場にいたことにハッと気づき、口をパクパクさせた。



「いや…あの、イズちゃ……」


「そっかぁ~。明日のために下調べしてたんだぁ、アキ」


「……へ?」



あっけらかんとした口調で答えたあたしに、みんながキョトンとする。

< 558 / 688 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop