お隣さま ~放課後のアイツと恋の距離~
「……」
甘党なんだ、誰かさんと違って。
あたしは小さく微笑み、バナナオレを受け取った。
「ありがとう」
「お、おうっ。バナナは体にいいからな、しっかり飲め!」
桃はそう言って、自分もバナナオレのパックにストローを差す。
が、パックを握る力が強すぎたらしく、その瞬間ストローからピューッと液体が飛び出した。
「うわぁっ…冷てっ、甘っ!!」
「ぶははっ。何やってんの」