お隣さま ~放課後のアイツと恋の距離~
「モカ、まりえ。言いづらいことを教えてくれてありがとう。
あたしは先輩を怒らせたから、気を付けとかなきゃいけないってことだよね。
……でも、なんで忠告してくれる気になったの?」
「そーだよ、今さら泉穂に言いに来たってことは何かあんだろ」
するとモカたちは、ついに本題に入ったというように、表情を引き締めた。
ごくりと唾を飲んだのが、喉の動きでわかる。
そしてモカは偽りのない目であたしと桃を見つめ、口を開いた。
「実は――…」