お隣さま ~放課後のアイツと恋の距離~


アキは中腰になり、胸のあたりを押さえて何度か激しく呼吸をしたかと思うと。


突然、力をふりしぼるように顔を上げた。



「……ケガは……っ!?」


「え?」


「大丈夫か…っ!? アイツらに何もされなかったかっ!?」



両側からあたしの肩をつかんで、必死の顔つきで問いかけてくるアキ。


その勢いに驚きながらも、小さくうなずいた、次の瞬間。

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