お隣さま ~放課後のアイツと恋の距離~



「よかった……っ」




つぶれそうなほど強く、あたしはアキに抱きしめられた。




「よかった……泉穂っ……」


「……っ」



安堵で震える声。


熱い体。


あたしの存在を確かめるように、ぐしゃぐしゃと髪をなでる手。



「……ア…キ…っ」



せっかく抑えてきた想いなのに、こんな風に抱きしめられたら。


一気にこみ上げて、あふれだして、ガマンできなくなって――


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