お隣さま ~放課後のアイツと恋の距離~
「アキ…っ……アキぃー…」
あたしはボロボロと涙を流しながら、アキの背中に腕をまわした。
「…好きっ……アキが好きっ……やっぱり好きなのぉっ……アキぃっ……」
好き。好き。好き。
どうしようもなく……。
アキの好きな人は他にいるのに。
消えないんだよ、想いが。
あたしの中で大きすぎるの。
想い続けることが、こんなに苦しいなんて知らなかった。
あきらめなきゃいけないことが、こんなにツラいなんて知らなかった。