お隣さま ~放課後のアイツと恋の距離~


会話はそこで途切れ、だけどお互いにまだ別れようとはしなかった。


この時間を少しでも伸ばそうとしているような沈黙。


破ったのは……あたしだった。




「……アキ」


「ん?」


「ひとつだけ、今からあたしが言うこと信じてくれる?」



まっすぐ見つめて尋ねると、アキは少し不思議そうな顔でうなずいた。




「……アキはね、すごい人だよ」


「え?」

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