お隣さま ~放課後のアイツと恋の距離~


「泉穂。お友達がお見舞いに来てくれたわよ」



お母さんの声に、あたしは目を開ける。


ゆっくり開いたドアから顔を出したのは、ノッコだった。



「あ、眠ってた? ごめんね」


「ううん。うたた寝してただけ。……来てくれたんだ」


「うん。これ、差し入れのプリン。食べられる?」


「ありがとう。食べる」



あたしは上半身を起こし、プリンを受け取った。



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