お隣さま ~放課後のアイツと恋の距離~
「あいかわらず色気はゼロだけど、そんなイズちゃんも可愛いよ」
「大沢くん……」
「あのさ、イズちゃん。俺、恋愛は去る者追わずな主義なのね。だから普段はこういうの、やめとけって思うわけよ。……でも」
とっておきの秘密を打ち明けるように、エロ沢くんが微笑んだ。
「俺の勘が正しければ、アッキーはまだ去ってないと思うよ?」
「……っ」
一瞬、オニ高のみんなが集まって応援してくれてる気がして。
熱いものが喉の奥までこみ上げる。