お隣さま ~放課後のアイツと恋の距離~
車は高速道路に入った。
無数のテールランプが、長くカーブしながら続いている。
「……桃」
あたしは思いきって切り出した。
「なんでこんなこと、してくれんの?」
「好きだからに決まってんだろ」
間髪入れず返された言葉に、胸がつぶれそうになる。
好きって……だったらなおさら、協力するのはツラいはずなのに。
「桃――」
「お前のことも、アッキーのこともな」
……え?