お隣さま ~放課後のアイツと恋の距離~


「何、パーティーって」


「いやその、つまりね」



眉を寄せるアキに、あたしはしどろもどろ説明を始めた。


事情を聞き終えたアキは、いつも以上の無表情でウーロン茶を飲みながら、言った。



「要するに、お前は友達の代わりに俺のこと誘ったわけだ」


「うん、まあ……」


「ふーん」



中のウーロン茶がなくなったのか、細長い紙パックがベコッとへこむ。



「ヒマ人かよ」


「……」


「俺そろそろ授業始まるし、教室行くわ」


< 64 / 688 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop