お隣さま ~放課後のアイツと恋の距離~
気ぃ遣ってくれてんのかな。
あたしなんかのために。
変なの……。
あたしは紙パックにストローを差した。
そして、思いっきり勢いをつけてウーロン茶を吸いこんだ。
ごっくごっく。
喉を鳴らして一気に飲み干していくあたしを、アキが感心したように横から見つめる。
ズゴーッ!と空になった音が響き
ぷはぁっ!と唇を離した。
「……すげぇ」
「あたしさぁっ」
今なら、言える。
「中学んとき、クラスの女子全員に無視されたことあるんだ」
「……」