お隣さま ~放課後のアイツと恋の距離~


気ぃ遣ってくれてんのかな。

あたしなんかのために。


変なの……。


あたしは紙パックにストローを差した。


そして、思いっきり勢いをつけてウーロン茶を吸いこんだ。


ごっくごっく。

喉を鳴らして一気に飲み干していくあたしを、アキが感心したように横から見つめる。


ズゴーッ!と空になった音が響き

ぷはぁっ!と唇を離した。



「……すげぇ」


「あたしさぁっ」



今なら、言える。



「中学んとき、クラスの女子全員に無視されたことあるんだ」


「……」


< 71 / 688 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop