CHERRYlove
「マジで」
「嬉しい………」
神戸理乃は下を向く。
小刻みに震えてる。
嬉しすぎて?みたいな。
「お、おい…」
「なんて言うと思った…?」
「…は?」
どうゆうことだ?
「クッ…ククク……アハハハハッ………!…みーんなにそう言ったら騙されるとでも思ってんの?」
………?
人差し指を俺の顔に近づける。
「ア・ホ」
神戸理乃は自分の髪を引っ張った。
パサッ――
「なっ…!?」
長い髪は…ウィッグだ。
その下はふわふわの肩までの栗色の髪。
女って髪型変えただけでこんなに印象変わるんだ。
「だーまさーれた〜」
そう言ってイタズラっぽく舌を出した神戸理乃はさっきとは全然違う雰囲気を纏っていた。