story【短編】
大会最終日。


隼人の決勝。


隼人は口では大丈夫なんて言ってたけど朝から明らかに緊張していた。


隼人が控え室に移動を始めたので、私は茜と一緒にスタートに近い観客席ヘといった。


間もなくスタート。

隼人が控え室から出てきた。


隼人の顔は緊張でとてもこわばっていた。


「隼人頑張っ!!」


そう言うと、隼人は私に笑いかけてスタート位置に着いた。

普段の大会で、みんなが応援すると恥ずかしいから止めろと怒るのに、今日は笑ってくれた……。



私は心から結果を祈った。


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