story【短編】
4人の出会い
志望校に合格した私は、入学式の日をむかえていた。


げた箱へ行くとクラス割りが掲示されていた。


(どうか、多香子と一緒のクラスになりますように。)


そう心の中で祈りながら私は名簿を見た。


………。


世の中そう甘くはない。


見事に私たちは別々のクラスに。


私は別に引っ込み思案ではなかったけど、初対面の人がどうも苦手。なのに教室にはいると案の定見たことない人だらけ。


うらやましいことに、高校がある地元の中学の子達は、人も多いのであっちこっちで話しをしている。


私は話す相手もいないので、とりあえず自分の席に座って教室のなかを見渡していた。


すると、受験の時見た西中の男の子が座っていた。


彼も同じ中学の子はいないみたいだった。


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