【短編】ありふれたメロディ


夜になって陵に電話をしてみた。

最初は沈黙が続いたけど、菜月さんにチケットを渡したことを伝えると自分のことの様に喜んでくれた。

「陵ありがと、おまえのおかげでチケット渡せた」

照れくさかったけど本心だった。

「ううん。優太が頑張ったからだよ、おめでとう」

「……うん」

それから一時間くらい何でもない話をして電話を切った。





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