一歩ずつ…‥
出会い
―ねぇ?もう2年たったよ?あなたはどうしてる?―
中山瑞凪(なかやまみずな)20歳。
瑞凪は2年前まで付き合っていた彼氏が亡くなってしまった。
笠下翠(かさしたすい)20歳。
2人は病院で出会った。
翠は昔から心臓が悪くて入退院ばかりしていた。
瑞凪はおばあちゃんのお見舞いでちょくちょく病院に行っていた。
その時に翠と瑞凪は出会った。
最初気が付いたのは翠だった。
瑞凪のおばあちゃんと同じ病室で、瑞凪の明るい声が印象的だったから。
おばあちゃんは瑞凪がいなくなると淋しそうにしていた。
翠
「おばあさん。こんにちは。笠下翠です。」
おばあちゃん
「こんにちは翠君。孫がきてうるさくなかった?」
翠が話し掛けると大抵瑞凪の話だった。
おばあちゃん
「瑞凪はね、私しか家族がいないのよ。両親は瑞凪が小さいときに亡くなってね。」
翠
「なんで僕に教えてくれるんですか?」
こう聞いた翠におばあちゃんはやさしく聞いた。
おばあちゃん
「瑞凪の事どう思う?」
真っすぐな目に翠は嘘は言えなくて正直に言った。
続く