友達と親友と俺
俺は君に夢中になりすぎていて、2人の会話は耳には入ってなかった。
その2人とは知宏と晃大だった。
『降りの方は――』
俺は、アナウンスにより現実へと引き戻された。
どうやら隣町の駅に着いたようだ。
晃大「んじゃ、頑張れよ。」
晃大が受ける高校まだ行ったとこにある。
だからここでお別れだ。
俺はこう晃大に言った。
達也「晃大も頑張れよ。」
シンプルだけどこれで充分だ。
俺の言葉に晃大はウインクで応えてきた。
俺は思わず頬が緩んだ。
すると、晃大は知宏を呼び寄せた。
ここからは何を話しているのか聞こえない。
なに話してんだろ?
知宏「オッケー!!了解!!」
話が終わったようで知宏が走ってきた。
と同時に電車は出発していった。
達也「んじゃ、行こうか。」
知宏「うん。」
この街には高校が1つしかない。
だからこの駅で降りた学生はみんな行く場所は1つ。
自然とできる列にまじって、俺たちも高校へ向かった。