友達と親友と俺

―小松視点―



気がつけば、もうこんな時期!

時間は人を待ってくれない。
どんどんと同じペースで進んでいく。


同じペースでも、その時のモチベーション次第で早く感じたり遅く感じたりする。



でも中学校生活はとても早く感じた。




今はもう県立入試も終わり、早くも卒業式の日だ。




卒業式は俺たち卒業生がメインだ。
だからいつもより遅い登校になる。



だから、俺たちいつものメンバーで前日に約束をした。


それは朝健太ん家に集まってから一緒に行こうと。



いつもと変わらない時間に家を出た。


空は晴れ渡っていた!!

いい卒業式になりそうだ。
と心でそう思った。



俺はいつもと変わらぬ服の着崩し方。


まだ俺には卒業という実感がわいていなかった証拠だ。



いま歩いているこの通学路とはもうお別れなんだな…。

と思う俺だが、実際この道はあんまり歩いたことはなかった。
< 103 / 115 >

この作品をシェア

pagetop