友達と親友と俺
―小松視点―
気がつけば、もうこんな時期!
時間は人を待ってくれない。
どんどんと同じペースで進んでいく。
同じペースでも、その時のモチベーション次第で早く感じたり遅く感じたりする。
でも中学校生活はとても早く感じた。
今はもう県立入試も終わり、早くも卒業式の日だ。
卒業式は俺たち卒業生がメインだ。
だからいつもより遅い登校になる。
だから、俺たちいつものメンバーで前日に約束をした。
それは朝健太ん家に集まってから一緒に行こうと。
いつもと変わらない時間に家を出た。
空は晴れ渡っていた!!
いい卒業式になりそうだ。
と心でそう思った。
俺はいつもと変わらぬ服の着崩し方。
まだ俺には卒業という実感がわいていなかった証拠だ。
いま歩いているこの通学路とはもうお別れなんだな…。
と思う俺だが、実際この道はあんまり歩いたことはなかった。