友達と親友と俺
―晃大視点―
バレンタインデーから1週間が経ち、チョコの話題がだんだんと減っていった。
それに反対にだんだんと話題になってくるものがあった。
自分の将来のためだから、当然といえば当然だけどね。
知宏「結局高校どこに行くつもりなわけ?」
晃大「商業高校あたりがいいかな。」
今は、学校帰りで知宏と2人で帰っている。
今のところ俺の志望校は馬場高校になっている。
多久市には高校が馬場高校だけしかないため、中央中学校からは馬場高校に行く人が多い。
だけど、馬場高校を受験しても俺の今までの成績だと余裕で合格する。
それじゃ面白くない。
だから、倍率がずば抜けて高い商業高校を受験しようと思っている。
なんで、そんな危険な冒険をするのかって?
だって、その方が合格したときの嬉しさが大きいだろ。
ついでに、知宏は何気に成績がいいから隣町の頭のいい辻高校という高校に行くつもりらしい。