友達と親友と俺
―小松視点―
あれから次の日。
俺が遅刻しないときは、遅刻ギリギリの時間に親から車で送ってもらって成り立っている。
遅刻と確信したときは当然また寝る。
今は車の中だ。
さすがにこの辺じゃ、誰もいないな。
まっ、当然か。まだこんなとこいたんじゃ遅刻決定だからな。
…ん、あの後ろ姿知ってる!!
あっ!!晃大だ!!
あいつ、まだこんなとこかよ。頑張って走ってるけど遅刻決定だし。
晃大の横を通り過ぎる際に、窓を開けて顔出して満面の笑みで手を振ってあげた。
晃大「ちょっ、ちょっと待てさー!せこいぞー!」
なんか叫びよるし!まじウケるわ!
特にあの顔、そうとう焦っとるな。
なんで乗せてやらないのかって?
だって、これが日常的なもんだから。
あいつが、遅刻してこない日はいつもこんな感じだしよ。
あいつ、何気に学校間に合うしね。