友達と親友と俺

―小松視点―


あれから次の日。



俺が遅刻しないときは、遅刻ギリギリの時間に親から車で送ってもらって成り立っている。


遅刻と確信したときは当然また寝る。




今は車の中だ。

さすがにこの辺じゃ、誰もいないな。
まっ、当然か。まだこんなとこいたんじゃ遅刻決定だからな。



…ん、あの後ろ姿知ってる!!


あっ!!晃大だ!!
あいつ、まだこんなとこかよ。頑張って走ってるけど遅刻決定だし。



晃大の横を通り過ぎる際に、窓を開けて顔出して満面の笑みで手を振ってあげた。



晃大「ちょっ、ちょっと待てさー!せこいぞー!」



なんか叫びよるし!まじウケるわ!


特にあの顔、そうとう焦っとるな。



なんで乗せてやらないのかって?
だって、これが日常的なもんだから。



あいつが、遅刻してこない日はいつもこんな感じだしよ。

あいつ、何気に学校間に合うしね。
< 78 / 115 >

この作品をシェア

pagetop