友達と親友と俺

だけど俺たちは笑い合った。
緊張を少しでもほぐすように。



『○○行き――』



駅のアナウンスが響く。

もうすぐ電車が来るようだ。


どんどんと近づいてくる!!

その度に緊張は大きくなる。



知宏「顔ひきつってるよ!?」

達也「あ…あぁ。」



俺は顔に出てくる程緊張が大きかった。



次第にゆっくりと停車する電車の中には、今から入試であろう中学生がいっぱいだった。


俺もきっとみんなと同じ表情だろう。



そして、みんなが電車の中に入りドアは閉まっていた。


だが、閉まっていたドアは再び開いた!



俺はどうしたのか??と思いドアの方を見ると、そこには制服乱して入ってきた女の子がいた!



その瞬間、緊張とは違った感情が芽生えた!!


心臓の鼓動が速くなる。
静まってほしくても鳴り止まない鼓動。



俺は、あの子に恋をしたんだ。


ふと思った!
今は入試に集中しようと。



だけど俺の決心を邪魔するやつがいた。
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