俺様彼氏と純粋彼女

特別な道



白菜と豚肉のたった2つを買うためにレジに並ぶ。
「あれ…?小倉?」
「あっ…!黒木くん!?」
レジに並んでいたら黒木くんと遭遇した。
「偶然だね?黒木くんもお買い物?」
"お買い物"って…
スーパーに来てるんだから当たり前じゃん……。私のバカ…。
「うん。なんか、母親に頼まれてさ…。」
「…!…そうなんだ!
私もお母さんに頼まれて来たの。
黒木くんち、ここから近いの?」
うわぁ~。黒木くんもお母さんに頼まれて来たんだぁ~…
凄い偶然……。

「んー…歩いて20分くらい。」
「そうなの!?
私も20分くらいなの!!」
ここからの距離も同じなんて……。凄い…!

「へぇー…。
なんかさっきから同じなことばっかりな。」
「…うん…。」
黒木くんも…そう思ってくれたんだ……。
それだけで 嬉しいかも…。

黒木くんと話してたら結構長い列だったレジも すっかり私の番が来た。黒木くんと話すと…時間が早く進む…。




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