俺様彼氏と純粋彼女
「え…。一緒に帰るって……。」
私はハッとして聞き返した。
「だって、ほら。
外真っ暗で危ないじゃん。」
…あ…確かに…真っ暗…でも…一緒に帰るって…高校の誰かに見られたら……。
「…じゃあ…こうする」
「え…?」
「俺の命令。一緒に帰れ。」
…命令…
「俺様の"命令"だ。
命令には逆らえない。」
黒木くん……。
ずるいよ……。
"命令"にするなんて…。これじゃあ…絶対断れない…。
「…はい…。」
「よし!じゃあ行くぞ」
なんで…そんな嬉しそうな顔するの…?
期待…しちゃうよ……。