【短編】貴方の背中
そう言いながら覗き込む朝日奈部長に、ドキッとした。あまりにもその顔が近すぎて、ビックリしたのだ。


「は、はい。すいません」


急いで顔を上げ横を向く。何故か、朝日奈部長とは顔を合わせられなかった。


「まあ、気にするな。幸い斎藤様もそんなに怒ってなかったからな」


「でも……」


「でもじゃない。……いや、そこまで言うなら、お詫びに今日の夜付き合ってもらおうか?」


えっ?
もしかして誘われてる?
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