【短編】貴方の背中

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朝日奈部長は、優しかった。


立ち尽くす私の肩を抱き、ソファに誘ってくれた。
そのまま私の横で、待っていてくれた。


でも、私の中の日向は消えることがなく、いつか爆発してしまうんじゃないかと不安になる。


「お願い……。一緒にいてほしいの」


不安が喋らせたお願いだった。泣きながらの震えた声で、朝日奈部長の肩にしがみつきながら。


充血した目で、訴えた。