【短編】貴方の背中
「早いですね、朝日奈部長」
背中に語りかける。
朝日奈部長は振り返らない。ロックグラス越しに映った朝日奈部長と、目が合う。
「髪、切ってきたんだ。そっちの方が高崎君らしいね」
朝日奈部長の手が、一気にグラスを傾ける。空になったグラスを置き、左側の椅子を引いてくれた。
「座りなよ」
椅子に座って飲み物を頼み、それが来る前に頭を下げた。
「昨日はスイマセンでした」
背中に語りかける。
朝日奈部長は振り返らない。ロックグラス越しに映った朝日奈部長と、目が合う。
「髪、切ってきたんだ。そっちの方が高崎君らしいね」
朝日奈部長の手が、一気にグラスを傾ける。空になったグラスを置き、左側の椅子を引いてくれた。
「座りなよ」
椅子に座って飲み物を頼み、それが来る前に頭を下げた。
「昨日はスイマセンでした」