空色LOVE
うっせ…






「……どうしたの」




私は眉をしかめて近くにいた子に聞いた。






「ああ、佐藤直樹君だよ」




「佐藤…」








同じ名字だ。




さすが、日本で一番多い名字。






「誰?」



「えっ、知らないの!? 超カッコいいのに」






カッコいい…??







小説の流れ的に、たぶん今朝見た人だと思った。





だけど違った。
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